東京都庭園美術館は日暮れ時がおすすめ

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東京

港区白金台にある「東京都庭園美術館」。

朝香宮家の邸宅として1933年に建造され、使用されていた建物です。

アール・デコ様式で統一された、モダンな内装は他の美術館には見られない優美さ

今回はそんな庭園美術館をご紹介!

美術館の歴史


現天皇の大叔父にあたる朝香宮鳩彦王の邸宅として1933年に建築されたもの。

朝香宮鳩彦王は1947年にGHQの命令で皇籍離脱となるまで当地で暮らしていました。

朝香宮家が退去後、吉田茂によって外務大臣公邸として使用されました。
(吉田外相は総理の職にもついていたので、事実上は総理大臣仮公邸

1951年には、西武鉄道に払い下げられ、白金プリンス迎賓館として開業。

1974年までは、国賓・公賓が来日の際に迎賓館として使用されたそうです。

東京都へ1981年に売却され、1983年都立美術館として一般公開され、今に至ります。

アール・デコの美術品と称され、2015年には国指定の重要文化財にも登録されています!

アール・デコ様式の内装について


庭園美術館の特徴でもある優美なアール・デコ様式は建築当初からのもの。

朝香宮鳩彦王は1922年頃に軍事研究のためフランスに留学したのですが、

現地で交通事故に遭い、看病のために渡仏した妻とともに現地で長期滞在することに。

折しも時代はアール・デコ全盛期。

1925年には「アール・デコ博覧会」とも言われたパリ万国博覧会が開催されていたので、

夫妻がアール・デコの本場でその様式美に魅せられたのは想像に難しくありませんね!

そんな夫妻は帰国後、自邸の建設にあたりアール・デコを取り入れることを熱望したようで、

フランスを代表する装飾美術家のルネ・ラリックアンリ・ラパンに内装を依頼

“アール・デコの美術品”と称されるモダンな邸宅が完成となりました。

当時のこだわりに抜かれた内装の多くが現在まで美術館に残っています。

日暮れ時がオススメな理由


日が西に傾いてきた頃に入館して、出るころには、夕暮れなんて時間が一番おすすめ。

この時間をおすすめする理由は、…ズバリ!

ガラスランプの陰影が映える時間帯だからだからです!

アール・デコ様式とは装飾美術の結晶。

特にルネ・ラリックの作品に代表されるガラスランプの明かりは、

明るい時間よりも少し暗くなってきた時間の方が陰影はっきりして、その魅力を際立たせます。

また仄かに照らされる明かりが幻想的な庭園も入館前と後で違って見えるはず!

都心にいることを忘れて、リラックスできるひと時が楽しめますよ。

美術館情報
東京都庭園美術館
時間:10:00~18:00
休館:第2・第4水曜(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
※庭園のみ公開の期間は、館内には入れません
料金:展覧会によって異なる。
庭園入場料:一般200円、大学生160円、中・高校生・65歳以上100円
東京都庭園美術館 | TOKYO METROPOLITAN TEIEN ART MUSEUM
東京都庭園美術館は1933年に建設されたアール・デコ様式の旧朝香宮邸とその空間をいかした展覧会、緑豊かな庭園を楽しめる美術館です。