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突然の原美術館の閉館発表
ダミダも大好きな都内の美術館「原美術館」ですが、
先日、公式HPで2020年末での閉館が発表されました。
発表にもある通り、2021年以降は別館であるハラミュージアムアークに集約され、
美術館名も「原美術館ARK(アーク)」に変更されるそうです。
今回はそんな(話題の?)群馬県にあるハラミュージアムアークをご紹介!
東京品川の原美術館についてはこちらの記事に企画展レポートを載せています。
ハラミュージアムアークの場所について
ハラミュージアムアークがどこにあるかと言いますと、群馬県渋川市にあります。
都内からだと車で2時間ほどのアクセス。
電車だと最寄りの渋川駅からバスで15分のようです。
この路線バスは概ね15~30分に一本は運行していて申し分ないですが、
併せて他のスポットにも行きたいと思っている方は、やはり車がベターかな。
榛名山麓の高原に位置していて、伊香保温泉にもほど近いエリアですよ!
そしてこの美術館は、伊香保グリーン牧場に隣接していて、
アートにも動物たちにも触れることができるスポットです。(詳しくは後述)
ハラミュージアムアーク(2021年から原美術館ARK)について
1979年開館の原美術館の別館として、1988年にオープン。
磯崎新の建築・設計による建物は、ピラミッド型の三角屋根が特徴的です。
展示空間は大きく分けて、現代美術ギャラリー、特別展示室そして屋外展示の3つ。
現代美術ギャラリー
現代美術ギャラリーはA・B・Cの3室があり、
各室の天井からの自然光のやわらかい光が展示室内を包んでいます。
また、展示作品の邪魔をしないよう内装はあくまでシンプルな配置。
展示室内は撮影不可だったので、言葉で説明させて頂いております…
静かな空間でゆっくりの作品と対峙できるコンセプトになっています。
特別展示室「觀海庵」
特別展示室は三角屋根こそ同じですが、趣が大きく異なり書院造を思わせる和の空間。
原六郎のコレクションなどが展示されています。
原六郎は明治時代の実業家でこの美術館を運営する理事長の曾祖父。
品川にある原美術館はもともと原六郎の邸宅でした。
企画展として、円山応挙など日本美術の最高峰たる作品と、
杉本博司などの現代アートが絶妙に溶け込む贅沢な空間が演出されていました。
本当に素敵なんですが、こちらも撮影不可のため文章での説明です…。
屋外展示
野外展示に関しては、撮影OKなので写真があります!
ですのでこちらはしっかり作品についてもご紹介!
アンディ・ウォーホル《キャンベルズ トマトスープ》
まずは、ひと際目を引くこちらのウォーホル作品。
彼の代表作としても有名なキャンベル缶ですね!
シルクスクリーンで有名なキャンベル缶を巨大な立体にした作品です。
デンバーの工場で製造されたスティール製の大型缶に芸大生がペイントを施し、
それにウォーホルがサインすることで作品として完成したものです。
世界に3体しかないものだそう。
ジャン=ミシェル・オトニエル《Kokoro》
美術館の入口に展示されている可愛らしい作品。
ハラミュージアムアーク20周年を記念して、2009年に制作された作品。
正面から見ると大きなハートに見え、見る角度を変えると抽象的フォルムになります。
六本木の毛利庭園にも《Kin no Kokoro》という類似作品があります。
赤いガラスが空や建物とのコントラストで映えるこちらの方が個人的に好きです。
小野節子《夢》
オノ・ヨーコの妹として知られる小野節子の作品。
てっきり生まれながらの芸術家とばかり思っていましたが、
実は世界銀行で働かれていたバリバリのビジネスマン。
彫刻はもともと趣味だったようですが、彫刻家に転身されたのは定年後だそうです。
作品はステンレスに細やかな彫刻が施された繊細な作品。
ステンレスの銀色が周りの風景が反射していて別の色に輝いているよう見えます。
私の持っている力をすべて発揮してジャンプしてみました…。
サークルのてっぺんにいるヒトを真似てみました…、すみません。
ミュージアムカフェ「Cafe d’Art」
美術館を見渡す位置にあるミュージアムカフェ「Cafe d’Art」。
美術館と同じく磯崎新による設計・建築です。
こちらはギャラリーも兼ねているカフェのようで、
この時は、Youta Matsuokaの作品が展示されていました。
そしてお店イチオシ!?のアートなスイーツを食べてみました!
このスイーツは季節ごとに商品が変わるようですが、秋はこちらでした!
デデーン。
もちろん草間弥生のかぼちゃをイメージしたという一品。
展示作品の詳細をご紹介できませんでしたが、
草間弥生の作品は恒久展示として、現代ギャラリーにて展示されています。
パンプキンを使ったムース、見た目はもちろん味もGOODでした!
まとめ
2021年に原美術館ARKとなり、原美術館唯一の拠点となるハラミュージアムアークは…
…でした!
2020年末までの残された機会で東京の原美術館にできるだけ行きたいですが、
少し遠いですが、ハラミュージアムアークも足繁く通いたくなる美術館でした。
ハラ ミュージアム アーク
時間:9:30~16:30
休館:木曜(祝日と8月を除く)、1月1日
※冬季(1月上旬~3月上旬)は長期休館
※展示替え期間は休館となります。
料金:一般1100円 、大高生700円、小中生500円
※伊香保グリーン牧場とのセットあり
(一般1800円、大高生1500円、中学生1400円、小学生800円)
HP:http://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/
せっかくなので、隣接している伊香保グリーン牧場にも行ってみました!
伊香保グリーン牧場について(おまけ)
ハラミュージアム側は牧場の裏手になるのですが、こちらからも入館できます。
牧場内にもアート作品が点在していました。
写真は島田忠行《雨宿りの門》です。
動物と触れ合えるという動物好きには心躍るスポットです!
馬に餌をやったり、馬車馬をみたり、小動物を眺めたりしたのですが、
やっぱり動物と触れ合いたい!!
ということで、ヤギのおさんぽ(15分500円)を楽しんできました。
おさんぽのパートナーはマイペースに座り込んでいたロールちゃんに決めました。
犬と同じようにリードでヤギさんを引っ張るのですが、
芝生を食べててなかなか進んでくれない…。
ダイソンの掃除機かなーってくらいにひたすら落ち葉をむしゃむしゃ綺麗に…。
恐るべき吸引力でした…。
散歩というかヤギさんの放牧につきあう15分間でした。
でも自然の溢れる空間で動物と触れ合えて気持ちもリフレッシュ!
美術館と併せておすすめできるスポットでした。
伊香保グリーン牧場
時間:10:00~16:00(12月1日~2月末)
09:00~16:00(3月1日~11月末)
※入場受付は閉館1時間前まで
休館:1月上旬から2月末までの平日
※荒天時に臨時休業の場合あり
料金:一般1200円、小人(3才~小学生)600円
HP:https://www.greenbokujo.jp/